GB Rowerのサプリメントに関する見解

GB Rowerのサプリメントに関する見解

巷にあふれる脂肪燃焼サプリ、心肺機能向上サプリ、、等フィットネスブームが巻き起こる日本でも多くのサプリメントを目にする機会が増えてきた。
そこで、情報に踊らされる前に一度、世界最強と名高い、英国ボートのレジェンド達によるサプリメントに対する姿勢を紹介しよう。

Embed from Getty Images

Moe Sbihi (モエ・ズビヒ)– 2012, 2020 Olympic 銅メダリスト (M8+) World Champion (M8+,2015, 2013; M4-, 2014)
写真:後列右端

成長途中のアスリートはさらなる進化を求めてサプリメントに走りがちだが、最も必要なのは健康的な食事と規則的な生活である。私がフルタイムアスリートでありながらパフォーマンスを維持できるのは、規則正しい生活を習慣化できているからである。事前に食事について管理できていれば、トレーニングやレースの後に必要な食事や栄養をどこでとればいいかという心配もなくなる。

健康的な食事はどんなサプリメントよりも多くのものを与えてくれる。最も避けるべきは、サプリメントを食事の代わりに使うことである。これは、身体やローイングのパフォーマンスに影響を与えるだけでなく、禁止物質の摂取といったリスクを高めることにもつながってしまう。


Embed from Getty Images

Katherine Grainger(キャサリン・グリンジャ―) – 2012 Olympic 金メダリスト (W2x)  優勝時36歳
3度のOlympic 銀メダリスト(W2-, 2000; W4x, 2004, 2008)
写真:ストローク


アスリートであれば、「良いパフォーマンス」と「素晴らしいパフォーマンス」の間の余白を埋めるために膨大な時間を使うものである。栄養学においても同じであり、安易にサプリメントを用いて優位に立とうなど言語道断である。

これまで受けてきた栄養学に関するアドバイスにおいて、私の健康や「素晴らしいパフォーマンス」にとって最良なものは自然と食事から得られるということが証明されている。食材の買い出しや献立の考案、どんな食事を作るか、全て最高なアスリートになるための一部である。


至極当たり前のように聞こえるが、この当たり前を継続することが非常に困難である。

また、シーズン/オフシーズンの食事のあり方や減量、筋肥大等、選手には多様なトレーニングの目的があり、接種するべき栄養素は年代、性別、季節によって異なってくる。

食事の楽しさを保ちながらトレーニングで最大限の効果を維持するためには、食事、睡眠の質が非常に重要であることは言うまでもない。

各部のマネージャー、炊事担当の方は是非参考にしてほしい。



ブログに戻る