はじめに
代表チームというよりは英国のローイングクラブで全体的に取り入られているサーキットに関する内容です。とはいえ英国のローイング界は中央集権体制なのでメニューはほぼ共通しています。日本で実施されているものとあまり違いはないですが、実施の意図や指導者はどう扱うべきか、Lv2コーチング研修で取り扱ううえで個人的に気になっていろいろ聞いてみたので情報発信として記事にしました。自分が所属するトレセンではU19およびタレントのジュニアに下記と同じ内容で指導しています。地元の高校の体育館を借りて週1で実施しています。
代表的なメニュー (30秒on/10秒off)
以下のリストから12種目をバランスを見て選択 (コアが最多)
※種目カテゴリー間は順不同・カテゴリー内であれば各種目間も順不同
※種目や実施方法に不明点がございましたらDMなどでお気軽にお問い合わせください。
コア(体幹)種目
YTW(両手5kgダンベル)・ショルダータップ・ヒールタップ・Vキープ・プッシュアップポジションカール(両手5㎏ダンベル)・レッグレイズ・バイシクル・Low to Highプランク・
足回り種目
ジャンプスクワット・ダンベルレンジ(片足ずつ)(足と反対の手に5~20kgダンベル)・ダンベルスロウ(10~20kgダンベル)・ゴブレットスクワット(10~25㎏)
連結、持久力種目
ショルダープレス(両手2~10kg)・マウントクライム・エキスパンダーチェスト(ゴムチューブ)・メディシンボールスロウ(5~10kg)・メディシンボールスラム(5~10kg)・プッシュアップ
種目名を紙に書いておくと選手がわかりやすいです。
指導側の意図及び留意点
・異なる動作を取り込むことによる身体の柔軟性維持及びけがの防止、精神的負荷の軽減(ローイングやらせすぎ回避)
・時間管理は厳守。できれば専門のアプリを使ってオーディオと接続し、選手全員が常にあと何秒か把握できるようにする。
・パフォーマンスが向上するため、音楽を可能であればかける。
・決して「まだいける」「もっと頑張れ」という無理な負荷を促す声かけはせず、「その調子だ」「最後まで頑張ろう」という内容にする。後者のほうが選手のモチベーションにつながる。
・フォームには常に気を配る。悪いフォームはけがにつながるため、積極的に声をかけて改善を促す。
・実施前のウォームアップと終了後のストレッチは必ず全員で行う。サーキットの前後はけがのリスクが高いため。
・選手は可能であれば二人一組でまわる。