はじめに
Henley Royal Reggata (HRR)はあくまで英国近世のイベントとしての伝統を強く重んじるため、厳しいドレスコードが特徴的です。それぞれが自分のクラブ、もしくは出身クラブのブレザー(ローイングブレザー)を着るのが特徴的で、とても個性的なブレザーがたくさん見られるのは本当に面白いです。また、コース沿いはそれぞれエリアで分かれており、比較的カジュアルなエリアから完全紹介制のプライベートエリアまであります。運よくすべて入ってきたのでレポします!
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カジュアルなRegatta Enclosure
Regatta Enclosure は競技者およびその付き添い、また過去に一度でもHRR出漕歴があれば入場が許されるエリア。比較的カジュアルな雰囲気であり、食事はサンドウィッチや寿司、ベトナム料理など様々。ドリンク(選手は大変良く飲む)は英国定番のリキュールPIMMSの他にビールやワインなど、非常にオーソドックス。外のスタンドはパイプ椅子があり屋根はないが、ゴール前のためスパート合戦が白熱する、見ごたえのあるレースが観られる。
カウンター(左)と食事エリア(右)
観覧席。写真手前の赤のブレザーはドイツのクラブで、クラブ創設期からあるブレザーを着まわすのが伝統とのこと。
シックなThe Stewards' Enclosure
HRR会員かその紹介でしか入れないエリア。入場にはバッジ(下記画像)が必要となる。アフタヌーンティーやコース料理などが楽しめるおハイソなエリアで、優勝カップの展示なども行われている。男性はネクタイ、女性はドレスが必須で入場時の服装審査も非常に厳しい。極めつけはスマートフォンの長時間操作が禁止されており、警備の人に見つかると追い出されるうえにバッジに記載されている紹介番号をもとに出入り禁止措置を取られる。ドリンクは内容も価格もCompetitor Enclosureとほぼ変わらない。高価なワインとシャンパンが追加されている。
厳しいドレスチェック(左)とバッジ(右)
優勝カップと飲食スペース
筆者人生初のアフタヌーンティー(5000円)
完全紹介制 Remenham Club
英国及びアイルランドの初期7クラブから組織される100年以上続くクラブ。会員または、会員の直接紹介でないと入れない最も敷居の高いエリア。クラブOBの人にご縁あって紹介して頂き、晴れてバッジを入手、入場できました。建物も敷地もとてもシックで英国的。ドリンクの内容は意外に上記二つのエリアより安く良心的でした。ここもスマートフォンの長時間操作や迷惑行為に厳しく、一人つまみ出されている人を見かけました。とても素晴らしいエリア。
芝生も丁寧な管理がなされ、とても美しいエリア
歴史の重みが織りなす内装が素晴らしい(左)そしてPIMMSのピッチャー(右)