2009年から2016年までの間で国際主要大会無敗(69レース)、6度の世界選手権優勝(うち一つはM2+)さらに2012ロンドンと2016リオで五輪2連覇と前人未到級な成績を残した、まさしく無敵の2人である。M2-及びM2+の両方で世界最速記録も保持している(2022年4月現在)
再起をかけたペアへの挑戦は2008年、金メダル獲得の期待を背負ってM4-で臨んだ北京五輪にてBfinal1位という結果に終わり、国からの強化費削減や国民からの失望の声など大きな挫折を味わうこととなった。そのような時、ハミシュがエリックに「ペアで勝ちに行こう」というメッセージとそれを実現可能に思わせるような詳細かつ膨大なプランが記されたメールを送ったことからこのペアはスタートした。
ただ練習量を増やすのではなく、毎モーション定めた目標をクリアするまで水上で突き詰めていくそのスタイルは非常に合理的であると同時にタフでもあったが、のちにエリックは「このスタイルこそが成功の源である」というコメントを残している。
現在もハミシュは自転車競技と並行してボート競技を続けており、東京五輪ではエイトにて金メダル獲得という快挙を成し遂げている。
・Olympics.com 「Eric Murray Biography」 (https://olympics.com/en/athletes/eric-murray) ・Row2K「The Full Story of the “The Kiwi Pair”」 (https://www.row2k.com/features/3919/The-Full-Story-of--The-Kiwi-Pair-/)